2025/06/28

    【ハムストリング肉離れのすべて】

    【ハムストリング肉離れのすべて】原因・症状・対処法・施術方法を詳しく解説｜立川市 ありた整骨院

    こんにちは、立川市のありた整骨院です。
    本日は、スポーツ外傷の中でも特に発症率が高く、再発しやすいとされる**「ハムストリング肉離れ」**について、医学的な根拠に基づいた詳細な解説をお届けいたします。

     

    学生アスリートから社会人ランナー、プロスポーツ選手まで、幅広い年代に起こりうるこの症状。早期回復と再発予防のために、ぜひご一読ください。

    ■ ハムストリングとは？

    ハムストリングは、太ももの裏側にある3つの筋肉の総称です。

    1. 大腿二頭筋（biceps femoris）

    2. 半腱様筋（semitendinosus）

    3. 半膜様筋（semimembranosus）

    これらの筋肉は骨盤と膝をつなぎ、**股関節の伸展（脚を後ろに蹴る）・膝関節の屈曲（膝を曲げる）**という動作に関与しています。

     

    短距離走、ジャンプ、キックなどの瞬発的な動作に大きく関わるため、スポーツ選手にとって非常に重要な筋群です。

    ■ 肉離れとは？

     

    **肉離れ（muscle strain）**とは、筋肉に強い収縮力が加わった際に筋線維が断裂する状態をいいます。
    重症度は以下のように分類されます：

    程度 　　　　　　　　　　　　　　　　内容 　　　　　　　　　　　　　　　　　症状
    1度 　　　　　　　　　　　　　　　軽度な微小損傷 　　　　　　　　　　運動は可能だが痛みあり
    2度 　　　　　　　　　　　　　　　部分断裂 　　　　　　　　　　　　　運動障害、内出血を伴う
    3度 　　　　　　　　　　　　　　　完全断裂 　　　　　　　　　　　　　自力歩行困難、手術の可能性も
     

    ハムストリングは瞬発的な動き中に急激に伸ばされやすいため、特に肉離れのリスクが高い筋群とされています。

    ■ ハムストリング肉離れの主な原因

    ① 急激な加速・減速動作

    短距離走やサッカー、ラグビーなどのストップ＆ゴー動作は、筋肉への過剰な負担を引き起こします。

    ② 筋力のアンバランス

    大腿前面（大腿四頭筋）と後面（ハムストリング）の筋力バランスが悪いと、一方に過剰な負荷がかかりやすくなります。

    ③ 柔軟性の低下

    ウォーミングアップ不足や加齢による柔軟性低下は、筋肉の弾力を損なわせ、損傷リスクを高めます。

    ④ 再発歴

     

    過去にハムストリング肉離れを起こした方は、**瘢痕組織（かさぶたのような硬い組織）**の影響で再発しやすくなります。

    ■ 症状の特徴

     

    • 痛みの発生：ダッシュやキック動作中に突然「ブチッ」とした感覚と共に激しい痛み

    • 圧痛：損傷部位を押すと鋭い痛みを感じる

    • 腫れ・内出血：数時間以内に現れることも

    • 可動域制限：膝の曲げ伸ばし、歩行に制限がかかる

    • 筋力低下：再発リスクの要因にもなります

    ■ 当院での評価方法

    ありた整骨院では、問診と徒手検査を通じて下記のように評価を行います：

    • 疼痛誘発テスト（アクティブSLR・ストレッチテスト）

    • 圧痛点の同定

    • 損傷部位の深さと範囲の確認

    • 歩行評価と可動域チェック

     

    ※重症が疑われる場合は、整形外科への紹介も適宜行っています（MRI・エコー等での精密検査）。

    ■ 治療方針と対処法

    当院では患部の自然治癒力を最大限に引き出す施術を行っております。
    また、過度なアイシングは行いません。

    初期（発症～48時間）

    • 積極的な冷却は行わず、血流を妨げない処置を重視

    • **レボックス（微弱電流）**を用いて細胞修復を促進

    • 痛みと炎症の広がりを抑制するスーパーライザー照射

    回復期（3日～1週間）

    • 超音波治療で筋繊維の修復を促進

    • 軽度な他動運動による可動域回復

    • 徒手による筋膜リリース・ストレッチ指導

    復帰期（2週目以降）

     

    • 再発予防のための筋力トレーニング（等尺性から開始）

    • フォーム指導：走行・キック時の動作分析と改善

    • スポーツ復帰に向けた段階的な負荷訓練

    ■ なぜアイシングをしないのか？

    従来、急性期には「RICE処置（Rest・Ice・Compression・Elevation）」が推奨されていましたが、近年は「PEACE & LOVE（保護・教育・負荷・楽観性・循環・運動・血流）」の考え方が主流に。

    過度な冷却は血流を抑制し、回復に必要な細胞活動を妨げるという研究結果も報告されており、当院では原則アイシングは行っておりません。

     

    参考文献：
    Dubois B, Esculier JF. “Soft-Tissue Injuries Simply Need PEACE and LOVE”. British Journal of Sports Medicine, 2019.

    ■ 患者さんの声

    「肉離れでまともに歩けなかったのに、1週間で日常生活に支障ないところまで回復しました。施術だけでなく、セルフケアも丁寧に教えてくれたのがありがたかったです。」
    （大学サッカー部／20歳 男性）

     

    「再発ばかりしていた肉離れが、こちらの治療を受けてから再発しなくなりました。原因を分析してもらえたのが大きかったです。」
    （30代社会人フットサル選手）

    ■ ハムストリング肉離れは「再発予防」が鍵！

     

    ハムストリングの肉離れは再発率が非常に高く、約30〜40％が数ヶ月以内に再発すると言われています。そのため、痛みが取れた後のリハビリ・筋力回復・動作改善がとても重要です。

    ■ まとめ：早期回復と再発防止は正しい評価と対応から

     

    • 痛みが出たら、無理に動かさず早めに受診を！

    • 適切な物理療法で損傷部の回復をサポート

    • 復帰には段階的な運動療法とフォーム改善が必須

    • 再発予防のためのトレーニングとメンテナンスを継続的に

    ■ 立川市・多摩地区でハムストリング肉離れの専門施術を受けるなら

    立川市のありた整骨院では、プロ・アマチュアを問わずアスリートの皆様の肉離れに対し、専門的かつ根本的なアプローチでサポートしています。

    • 完全予約制で落ち着いた空間

    • 国家資格保持者による対応

    • 高度な物理療法機器を完備

     

    お困りの方はお気軽にご相談ください。