⚽️ 連戦時のコンディショニング管理について
サッカーの大会やリーグ戦、遠征中などでは連日の試合(連戦)が続くことがあります。
こうした状況では、普段以上に体への負荷が大きく、ケガのリスクやパフォーマンス低下が高まるため、的確なコンディショニング(調整)が不可欠です。
🛑 連戦で起こりやすい問題
-
筋疲労の蓄積(特に太もも・ふくらはぎ・股関節まわり)
-
水分・エネルギー不足
-
睡眠不足や睡眠の質の低下
-
怪我の予兆を見逃す(特に股関節・腰・膝)
-
メンタル面での集中力低下、イライラ
✅ コンディションを整える4つの柱
① 試合後のリカバリー(回復)
-
クールダウンの徹底
└ 全身の軽いジョグ・ウオーキング -
ストレッチ・マッサージ
└ 筋肉の張りをとる。自分でもできる筋膜リリースを活用 -
温冷交代浴やシャワーで循環促進
└ 血流を良くして疲労物質を流す
② 栄養・水分補給
-
**試合後30分以内の「回復食」**が重要
└ おにぎり+ゆで卵、プロテイン+バナナなど -
水分は「汗をかく前から」補給
└ 電解質(スポーツドリンク)も忘れずに
③ 睡眠・休養の質向上
-
睡眠時間は最低でも7時間以上
-
夜のスマホや刺激物は控える
-
アイマスクや耳栓を活用して深く眠る工夫も◎
④ 試合前の調整(ウォーミングアップとケア)
-
軽い動的ストレッチ(ラダー、スキップ系)で関節の可動域を整える
-
テーピングやサポーターの使用も選択肢
-
張りや違和感のある部位にはアクティブリリースなどのケアを
👟 試合中・前後に注意すること
タイミング | 注意ポイント |
---|---|
試合前 | 軽めの食事(2時間前)/水分補給スタート |
ハーフタイム | バナナやゼリーなどで素早くエネルギー補給 |
試合直後 | 軽く体を動かしながら徐々にクールダウン/冷却 |
試合後30分以内 | 栄養補給(炭水化物+タンパク質)/水分+塩分 |
就寝前 | 軽いストレッチ/温浴 or シャワーでリラックス |
🧠 メンタル面のコンディショニングも重要
連戦では「思うように動けない」「体が重い」など、焦りやイライラが出やすくなります。
チーム全体で**“無理をしない空気感”や“声かけの習慣”**を作ることで、安心感や余裕が生まれます。
🎯 トレーナー・指導者の方へ
選手本人が自分の体の状態に気づく力を育てることが、長期的なパフォーマンス向上につながります。
「痛みを言いやすい雰囲気」「疲れを見逃さない目」そして「早めのケア提供」が、選手の未来を守る重要なポイントです。