女性アスリートに多い「グロインペイン症候群」とは?
― その原因と対策、そして復帰への道 ―

競技に本気で取り組む女性アスリートにとって、「股関節の違和感」は見逃せないサインです。
特に、**グロインペイン症候群(Groin Pain Syndrome)**と呼ばれる状態は、進行すると競技復帰が長引くこともあるため、早期の対応が非常に重要です。
本記事では、女性アスリートにおけるグロインペイン症候群の特徴・原因・対処法を詳しく解説し、早期回復に向けたヒントをお伝えします。
グロインペイン症候群とは?
「グロイン(Groin)」とは鼠径部(太ももの付け根)のことを指します。
スポーツの場面で、股関節やその周辺の慢性的な痛みが続く状態をグロインペイン症候群と呼び、以下のような症状が特徴です。
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ボールを蹴る、ジャンプする、方向転換する動作で痛みが出る
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走ると股関節の内側がズキッと痛む
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安静にしていても違和感が続く
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朝起きると股関節がこわばっている
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ストレッチや筋トレで悪化する
特に、サッカー・陸上競技・バスケットボール・バレーボール・体操などの競技に取り組む女性に多く見られます。
女性アスリートに多い理由とは?
① 骨盤の構造的な違い
女性は男性に比べて骨盤が広く、股関節の可動域が大きいことが多いため、股関節周辺の筋肉にかかる負荷も変わってきます。これにより、筋肉のアンバランスや負荷の集中が起きやすくなります。
② 柔軟性と筋力のアンバランス
女性は柔軟性に優れる一方、体幹や骨盤周囲の筋力が弱い傾向があります。
このアンバランスが、股関節内転筋群や腹直筋、腸腰筋などの過緊張や炎症を引き起こしやすくなります。
③ ホルモンバランスの影響
女性ホルモンは関節や靭帯の柔軟性に影響を与えるため、月経周期によって痛みや違和感が強くなるケースもあります。
主な原因とメカニズム
グロインペイン症候群は、ひとつの筋や靭帯の損傷によるものではなく、複数の要因が絡み合って発症します。主な原因は以下の通りです。
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股関節の過使用(オーバーユース)
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骨盤のゆがみやアライメント不良
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内転筋や腹直筋の過緊張・炎症
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腸腰筋の柔軟性低下
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体幹の安定性不足(体幹筋の弱さ)
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股関節の可動性低下
つまり「身体の使い方」「姿勢」「筋力バランス」のトータルな問題として起こります。
当院の施術アプローチ
ありた整骨院では、グロインペイン症候群に対して以下のような施術を行っています。
① 姿勢評価と動作分析
まずは立位姿勢や歩行、競技動作などを細かくチェックし、どの部位に負担が集中しているかを評価します。
② 骨盤・股関節まわりの調整
骨盤のズレや股関節のアライメントを手技療法で整えることで、筋の負担を軽減します。
③ 筋膜リリース・深層筋アプローチ
内転筋群・腸腰筋・腹斜筋など、痛みの原因となる筋膜や筋肉をピンポイントで緩めます。
④ 自律神経へのアプローチ
慢性的な痛みには、自律神経の乱れが関係している場合もあるため、スーパーライザー照射による星状神経節へのアプローチも行っています。
⑤ スポーツ復帰に向けた運動療法
ストレッチや筋トレではなく、正しい動作を習得するためのトレーニング(コアスタビリティや姿勢改善)を実施。
「痛みなく動ける身体づくり」をサポートします。
予防のためのセルフケアも大切
競技を続ける以上、再発予防もとても大切です。
以下のようなケアを日常的に取り入れていきましょう。
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股関節のストレッチ(内転筋・腸腰筋)
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体幹トレーニング(プランク、ブリッジなど)
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競技前後のウォームアップ/クールダウンの徹底
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生理周期に応じたトレーニング強度の調整
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日頃の姿勢や歩き方の見直し
まとめ:違和感を放置せず、早期の対処を
女性アスリートの股関節や鼠径部の痛みは、「いつもの疲労」や「我慢できる範囲」だと見過ごされがちです。
しかし、それがグロインペイン症候群の始まりだった、というケースは少なくありません。
早期の評価・施術であれば、競技を中断することなく改善する可能性も高まります。
お困りの方へ ― 立川市のありた整骨院へご相談ください
当院では、スポーツを本気で頑張る女性アスリートのために、根本原因に着目した施術・復帰プログラムをご提供しています。
「なかなか痛みが引かない」「本番に向けて不安がある」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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