ハムストリングス肉離れ後に“硬さ”が残る理由と、再発を防ぎパフォーマンスを取り戻すための実践ガイド

ハムストリングス肉離れ後に“硬さ”が残る理由と、再発を防ぎパフォーマンスを取り戻すための実践ガイド

(東京都立川市・多摩地区|ありた整骨院)

 

はじめに:治ったはずなのに、走ると怖い——その不安に寄り添います

 

「肉離れは治ったと言われた。けれどダッシュで伸びきる感覚が怖い」「着地のたびに太もも裏が突っ張って、推進力が出ない」「また“プチッ”といきそうで踏み切れない」。

 

ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)の肉離れは、痛みが引いてからが本当の勝負です。レントゲンやMRIで異常がなくても、現場に戻ると硬さ・怖さ・伸びない感覚が残り、パフォーマンスが戻らない。多くのアスリートが同じ壁で悩みます。

 

ありた整骨院(立川市若葉町)は、**骨盤・股関節・足関節・背骨のゆがみや、筋肉の“捻じれ”**まで視野に入れた“全身連鎖”での調整を重視しています。単なるストレッチや筋トレの足し算ではなく、身体が出力を出せるラインに再セットすること。

 

これが、再発不安を越え、競技パフォーマンスを押し上げる近道です。

 

なぜ“硬さ”が残るのか?——3つの本質原因

 

1)保護代償(ガード)としての過緊張

 

再受傷を避けようと、脳は患部周辺を“守る”プログラムで固めます。

  • 例:ハムストリングスの等尺性(静的)収縮が増え、動的な伸張‐短縮サイクルが出にくい

  • 走行では骨盤の後傾固定→ストライド縮小→トップスピード到達が遅い

2)骨盤・股関節・足関節・背骨のわずかな“ズレ”

  • 骨盤前後傾差、寛骨臼の被覆角の違い、股関節の内外旋の左右差

  • 距骨下関節の過回内/回外、第一中足骨の機能低下

  • 胸椎回旋不足→骨盤回旋が出ず、ハムの一部に負担集中
    こうしたミリ単位の崩れが、ハムの一部繊維だけにテンションを集中させ、“硬さ→再発”のループへ。

3)“捻じれ”の残存(筋膜・神経系の滑走不全)

 

 

損傷後は筋膜の滑走・坐骨神経周囲の滑走が鈍くなり、伸ばすと“引っかかる”感覚に。伸張反射が早期に作動してブレーキがかかります。

よくある動作パターン——あなたはどれに当てはまりますか?

 

  • 骨盤後傾型:腰椎フラット、股関節屈曲位でストライドが伸びない

  • 過回内着地型:足内側に崩れ、膝が内に入り、ハム外側線維に張力が集中

  • 骨盤回旋不足型:上半身で腕振りだけ頑張り、下半身のリズムが噛み合わない

  • “逃げ”スプリント型:加速局面を怖がり接地が浅く、地面反力をもらえない

セルフチェック

 

※痛みが強い場合は無理をせず評価のみ。

 

  • ASLR(仰向け片脚上げ):左右差が大きい/骨盤が捻れると要注意

  • ハム等尺性テスト:膝90°曲げで踵を床に押す→左右の力感差

  • 股関節内外旋:座位でスムーズに回るか。片側だけ詰まり感が強い?

  • 片脚ヒップヒンジ:骨盤が横に流れる/腰が反るなら動作パターン要調整

  • 足部荷重:母趾球−小趾球−踵の三点支持が保てるか

 

ありた整骨院のアプローチ(骨格×筋×神経)

 

Step1:全身連鎖を“整える”——まずは出力ラインを作る

  • 骨盤・仙腸関節・股関節・背骨のアライメント調整(骨盤矯正・背骨矯正)

  • 足根骨モビライゼーション(距骨・舟状骨・立方骨・楔状骨)で接地の安定を回復

  • 筋膜リリースでハム周囲・坐骨神経ラインの滑走性を改善

  • レボックス(微弱電流)/超音波で修復促進、スーパーライザーで星状神経節近傍照射→自律神経の過緊張を鎮める

目的:“硬さ”の正体(保護代償)を解いて、動かしても怖くない身体の土台を再構築

Step2:神経‐筋の“再教育”——怖さを越える安全な再学習

  • 呼吸×骨盤底×腹横筋の同期化(呼気で骨盤後傾→吸気で胸郭拡張)

  • 短縮—伸張—リズムを取り戻す低負荷SSCドリル(ポゴ、アンクルドリル)

  • 股関節内外旋コントロール(90/90ヒップローテーション、バタフライブリッジ)

  • ハムの遠心(エキセントリック)再導入:ノルディック、スライダーカール、RDL(片脚RDL含む)

  • 骨盤回旋ドリル:メディシンボール・トルソーローテーションで上体−骨盤の連成を再獲得

Step3:競技動作に“線でつなぐ”

 

  • 加速局面:前傾角、接地位置(重心直下)、“押す”意識

  • 最高速局面:骨盤の前後回旋リズム、ハムの“返し”を出すランドリル

  • 競技別最終統合(サッカー:切り返し/ロングスプリント、陸上:加速〜中間疾走、野球:ベースラン・盗塁)

 

自主トレ・ホームプログラム(安全第一の推奨例)

 

※目安回数。痛みが出る場合は中止してご相談ください。

 

A|ベース再構築(毎日)

  • 90/90呼吸(骨盤後傾意識):3〜5分

  • フロントプランク+呼吸:20〜40秒×3

  • 足根骨モビ+三点荷重立ち:2〜3分

 

B|可動化&滑走

  • ハム神経系スライダー:10回×2(痛みゼロ〜微)

  • ヒップインターナル/エクスターナルローテーション:各10回×2

 

C|エキセントリック強化(週2–3)

  • ノルディック(補助あり):3〜5回×3

  • スライダーハムカール:8〜12回×3

  • 片脚RDL(軽負荷):8〜10回×3(骨盤が開かないように)

D|ラン系ドリル(週2–3)

  • アンクルホップ/ポゴ:10〜15秒×3

  • Aスキップ→Bスキップ

  • ショート加速(10–20m):フォーム優先

 

ポイント:“痛みゼロ〜微”の範囲で成功体験を積み重ねる。怖さを“身体の情報”で上書きする。

よくある間違い

 

  • ストレッチだけで解決しようとする(滑走不全や骨盤‐足部アライメントの問題は残る)

  • 痛みが引いたらいきなり全力(神経‐筋再教育の段階を飛ばす)

  • 左右差を無視(“強い側に合わせる”と再発の芽を残しやすい)

競技別の注意点(例)

 

  • サッカー:切り返し直前の内旋−外旋の切替、ロングキックの骨盤前後回旋

  • 陸上(短距離)加速局面の前傾と接地位置、中間疾走の骨盤の上下動抑制

  • 野球スタートダッシュベース接地の足部安定、骨盤回旋と胸郭回旋の同調

ありた整骨院が選ばれる理由

 

  1. “骨格×筋×神経”の三位一体アプローチ
    骨盤・背骨・足部から連鎖を整え、筋膜滑走と神経系の再学習まで一貫サポート。

  2. 競技復帰“後”に強くなる設計
    エキセントリック強化・SSCドリル・ランフォームまで競技動作に落とし込む

  3. Jリーガー通院の実績/完全予約制
    周囲に気兼ねなく集中できる環境で、あなたの課題にピンポイント対応。

  4. 機器併用の再発予防
    レボックス/スーパーライザー/超音波などで回復スピードと質を底上げ。

  5. PERFORMANCE MAX施術
    “結果”から逆算し、出したいパフォーマンス=出力ラインを作るための総合プログラム。
    (例:自由診療 15,000円コース/8,000円コース ※詳細は院内でご案内)

施術の流れ(目安)

 

  1. カウンセリング&全身評価(動画・動作/骨盤・股関節・足部・背骨)

  2. 骨格アライメント調整+筋膜滑走改善

  3. 神経‐筋再教育(呼吸・体幹・股関節コントロール)

  4. エキセントリック強化&SSCドリル

  5. 競技動作統合(加速・最高速・切り返しなど)

  6. ホームプログラム処方&再発予防プラン

Q&A

 

Q. ストレッチは毎日やった方がいい?
A. “引き伸ばすだけ”では逆に防御反応を強める場合があります。滑走改善→コントロール→遠心強化の順で。

 

Q. どれくらいで戻れますか?
A. 損傷度・既往歴・アライメント次第です。**“怖さが抜け、動作が線でつながる”**ことが復帰基準。無理な短縮は再発リスク。

 

 

Q. 片脚RDLとノルディックは両方必要?
A. 目的が異なります。RDL=股関節ヒンジの質ノルディック=遠心耐性。段階と反応を見て使い分けます。

 

いま感じている“怖さ”は、弱さではなくカラダの情報です

 

 

怖いからこそ、段階を踏んで“書き換え”れば強さに変わります。

 

硬さはゴールではなく、再スタートのサイン。

 

あなたが本来持っているスピードとキレを、もう一度、安心して解き放ちましょう。

ご予約・お問い合わせ(完全予約制)

ありた整骨院(Arita Seikotsuin)
〒190-0001 東京都立川市若葉町3-64-8
TEL:042-534-1622
(サッカー・陸上・野球などアスリート対応/Jリーガー実績あり/自由診療)

 

「ハムストリングスの硬さが抜けない」「再発が怖い」「フォームが崩れる」—そんな悩みを、骨盤・足関節・股関節・背骨・筋肉の“捻じれ”まで一緒に整えていきましょう。
初回は“評価重視”でOK。今の状態と、戻す道筋を具体化します。