腰痛でお悩みの方へ。腰痛の原因、受診した方がよい症状、日常生活で気をつけたいこと、セルフケアの考え方をわかりやすく解説します。ありた整骨院が腰痛改善のために大切にしている視点もご紹介します。
「朝起きると腰が痛い」
「長時間座っていると腰がつらい」
「立ち上がる時に腰に痛みが走る」
このように、腰痛に悩まれている方はとても多くいらっしゃいます。
腰痛は珍しい症状ではなく、世界的にも非常に多い症状のひとつです。
WHOは、腰痛は多くの人が人生のどこかで経験しうるもので、年齢を問わず起こりうるとしています。また、日本の腰痛診療ガイドラインでも、腰痛はひとつの病名ではなく「症状」であり、その背景にはさまざまな原因があると示されています。
つまり、ひとことで腰痛といっても、すべてが同じではありません。
筋肉や関節の負担からくる腰痛もあれば、椎間板、神経、加齢に伴う変化、姿勢のくずれ、身体の使い方の偏りなど、複数の要因が関係していることもあります。日本脊椎脊髄病学会の一般向け情報でも、腰痛の原因として椎間板や椎間関節などの変性が多く、不良姿勢が重なると腰痛が起こりやすくなるとされています。
腰痛はなぜ起こるのか?
急に重いものを持った時、長時間同じ姿勢が続いた時、無理な動きをした時などに腰痛が出る方は少なくありません。MedlinePlusでも、急性の腰痛は筋肉や靭帯の損傷と関連することが多く、重い物を持ち上げた後、急に動いた後、長く同じ姿勢でいた後などに起こりやすいとされています。
また、腰痛は「腰そのもの」だけの問題とは限りません。
骨盤の傾き、股関節の硬さ、体幹の安定性の低下、左右差のある身体の使い方などが重なることで、腰に過剰な負担がかかることがあります。毎日の立ち方、座り方、歩き方、仕事中の姿勢、家事や育児での前かがみ動作など、日常の積み重ねが腰痛につながることもあります。これが、腰痛が繰り返しやすい理由のひとつです。
腰痛の多くは自然に軽くなることもあります
腰痛が出ると、「大きな病気ではないか」と不安になる方も多いと思います。ですが、日本脊椎脊髄病学会の一般向け情報では、腰痛の経過は一般的に良好で、1〜2週間で和らいでいくことが多いとされています。NHSでも、多くの腰痛は数週間のうちに改善することが多いと案内されています。
ただし、ここで大切なのは、すべての腰痛を自己判断で様子見しないことです。
腰痛の中には、早めに医療機関での評価が必要なケースもあります。NICEのガイドラインでも、腰痛をみる際には、がん、感染、外傷、炎症性疾患などの特定の原因を見落とさないことが重要とされています。
このような症状がある時は早めの受診が大切です
次のような症状がある場合は、整形外科など医療機関で早めに相談することが大切です。
強い転倒や事故のあとから腰が痛い。
発熱を伴う。
がんの既往がある。
夜間に痛みが強い、じっとしていても強く痛む。
足の強いしびれや筋力低下がある。
尿や便が出にくい、あるいは失禁する。
臀部や会陰部の感覚が鈍い。
これらは重い疾患や神経の強い圧迫などを示す可能性があるため、見逃さないことが大切です。MedlinePlusやNICEでも、発熱、がんの既往、排尿・排便障害、進行するしびれや脱力などは注意すべきサインとして挙げられています。
腰痛の時に大切なのは「全く動かない」ことではありません
腰が痛いと、できるだけ安静にした方がよいと考える方もいらっしゃいます。
しかし、NICEでは腰痛の方に対して、状態に合わせて自己管理を支援し、できる範囲で普段の活動を続けることを勧めています。運動についても、個々の状態に応じた運動プログラムが検討されます。
もちろん、無理に動けばよいという意味ではありません。
大切なのは、痛みを強く悪化させる動作を避けながら、少しずつ日常動作を保つことです。最近の医療情報でも、長時間寝たままにするより、軽い活動ややさしい動きを取り入れた方が回復を後押ししやすいと案内されています。
日常生活で気をつけたいポイント
腰痛を長引かせないためには、普段の生活の中で腰にかかる負担を減らすことが大切です。
長時間座りっぱなしにならないこと。
急に重い物を持ち上げないこと。
中腰や前かがみの姿勢が続く時は、途中で身体を起こして姿勢を変えること。
痛みが強い時期は、ひねりを伴う動作や無理な持ち上げ動作を控えること。
少し落ち着いてきたら、歩行など軽い運動から再開すること。
重い物を持つ、長時間同じ姿勢でいる、繰り返しひねる・かがむといった動作は腰への負担につながりやすいことが報告されています。
画像検査がすぐ必要とは限りません
腰痛になると、「レントゲンやMRIをすぐ撮った方が安心」と感じる方もいます。
しかし、NICEでは、一般的な腰痛に対して非専門医療の場で routine に画像検査を行うことは勧めておらず、画像所見が治療方針を変える可能性がある場合に専門的な場で検討するとしています。これは、画像で見つかる変化が必ずしも現在の痛みの原因とは限らないためです。
大切なのは、「検査をすること」そのものよりも、今の症状がどこから来ているのかを丁寧に見極めることです。
痛みの場所、動きでの変化、姿勢、股関節や骨盤の状態、筋肉の緊張、神経症状の有無などを総合的にみることが必要です。
ありた整骨院が腰痛の方に対して大切にしていること
ありた整骨院では、腰痛を「腰だけの問題」と決めつけず、骨盤・股関節・体幹・姿勢・日常動作のつながりを大切にしています。
同じ腰痛でも、
座っているとつらいのか、立っているとつらいのか。
前かがみで痛いのか、反ると痛いのか。
歩くと楽になるのか、逆につらいのか。
股関節の動きが悪いのか、骨盤の安定性が落ちているのか。
こうした違いで、身体の見方も変わります。
そのため、痛い場所だけに注目するのではなく、身体全体のバランスや動作のクセをみながら、今の腰痛が起こりやすくなっている背景を丁寧に確認することが大切だと考えています。
まとめ
腰痛はとても多い症状ですが、その原因や背景は人によって異なります。WHOは腰痛を世界的に主要な障害原因のひとつと位置づけており、日本のガイドラインでも腰痛は単独の病名ではなく「症状」とされています。だからこそ、腰痛をひとまとめにせず、状態に応じて適切に見極めることが重要です。
多くの腰痛は経過とともに軽くなることがありますが、発熱、強いしびれ、排尿・排便障害、外傷後の強い痛みなどがある場合は早めの受診が必要です。
日常では、無理のない範囲で身体を動かし、同じ姿勢を続けすぎず、腰に負担が集中しない生活を意識することが役立ちます。
腰痛を繰り返している方、なかなか改善しない方、どこに相談すればよいかわからない方は、ひとりで抱え込まず、早めに身体の状態を確認していくことが大切です。
ありた整骨院では、腰痛でお悩みの方が少しでも安心して日常生活を送れるよう、身体の状態に合わせて丁寧にみていきます。
