グロインペイン症候群で悩むサッカー選手へ。

痛みを我慢してプレーを続けるほど、あなたの武器は失われていく

「キックの瞬間に鼠径部が痛む」
「切り返しで股関節の前に嫌な痛みが走る」
「ダッシュはできる。でも全力になると怖い」
「休めば少し良くなるのに、また練習を始めると再発する」

 

もし、あなたがそんな状態でプレーしているなら、ただの疲労ではなく**グロインペイン症候群(アスリートの鼠径部痛)**の可能性があります。医学的にも、アスリートの鼠径部痛はひとつの原因だけで起こるとは限らず、内転筋関連、腸腰筋関連、鼠径部関連、恥骨関連、さらに股関節由来など、複数の要素が重なっていることが少なくありません。実際に、100名のアスリートを評価した研究では、44%に複数要因がみられ、内転筋関連の痛みが最も多いと報告されています。 

だからこそ、グロインペインは厄介です。
痛い場所だけを揉んでも、少し休んでも、ストレッチだけ頑張っても、根本が変わらなければまた繰り返します。

サッカーは、
走る
止まる
切り返す
踏ん張る
蹴る
身体をぶつける
という動きの連続です。

 

この競技特性は、股関節・骨盤・体幹・内転筋・腸腰筋・足部足関節に大きな負担をかけます。特にキック、加速、減速、方向転換が多い競技では鼠径部痛が起こりやすく、グロインペインはサッカー選手にとって極めて現実的な問題です。 

なぜグロインペインは長引くのか

グロインペイン症候群で悩む選手の多くは、最初から重症だったわけではありません。

最初は、
「ちょっと張る」
「少し違和感がある」
「でもプレーはできる」
というレベルから始まります。

しかしそこで無理を重ねると、身体は痛みをかばうようになります。
すると次第に、

  • キック動作で股関節がスムーズに入らない
  • 内転筋ばかり頑張る動きになる
  • 体幹で支えられず、骨盤が安定しない
  • 切り返しで踏ん張りが効かない
  • 走りの伸びが落ちる
  • シュートやロングキックに迷いが出る

という形で、痛みだけでなくパフォーマンスそのものが落ちていきます。

 

しかもグロインペインは、単純な「筋肉痛」ではなく、評価すべき領域が多い症状です。スポーツ医学では、鼠径部痛をきちんと分類し、どこが主な痛みの発生源なのかを見極めることが重要だとされています。さらに近年の考え方では、受け身の処置だけに頼るのではなく、運動療法と負荷管理を中心に、段階的に競技へ戻すことが重要視されています。 

グロインペインがある状態でプレーすると、何が起こるのか

本来、サッカー選手の身体は、
足で地面を押した力が
股関節を通り
骨盤へ伝わり
体幹で支えられ
最後にキックやダッシュの力として発揮されます。

しかしグロインペインが起きている身体では、この連動が崩れやすくなります。

すると、

  • 股関節の可動が狭くなる
  • 内転筋や腸腰筋に過剰な負担がかかる
  • 骨盤まわりが不安定になる
  • 踏み込みで出力しづらくなる
  • 「痛みが出そう」という無意識のブレーキが入る

という状態になりやすいのです。

 

つまり、グロインペインは単に「鼠径部が痛い症状」ではありません。
あなたのプレーを支える土台が崩れているサインでもあります。

改善のために本当に必要なこと

 

グロインペインの改善に必要なのは、気合いでも根性でもありません。
必要なのは、正しい評価と、正しい順番で身体を立て直すことです。

1. どこが本当に問題なのかを見極める

内転筋なのか、腸腰筋なのか、鼠径部なのか、恥骨部なのか、股関節由来なのか。
ここが曖昧なままだと、施術もトレーニングもズレます。グロインペインでは複数要因が重なることが珍しくないため、評価の質がその後を大きく左右します。

2. 炎症と過負荷を整理し、負担のかかり方を変える

ただ休むだけでは、復帰後に同じ動きで再発しやすくなります。
大切なのは、現在の痛みの程度に応じて負荷を調整しながら、競技復帰に必要な力を落としすぎないことです。近年のスポーツ医科学でも、長引く内転筋関連の鼠径部痛はエクササイズとロードマネジメントを軸に進める考え方が示されています。

3. 内転筋・体幹・股関節周囲を、競技に耐えられるレベルまで戻す

グロインペインの予防や再発対策では、股関節内転筋の強化が重要です。サッカー選手を対象とした研究では、コペンハーゲン・アダクションを基盤としたAdductor Strengthening Programmeが、鼠径部トラブルの有病率とリスクを下げたと報告されています。

4. 「痛みが減った」で終わらず、競技動作まで戻す

歩ける、軽く走れる、で終わってしまうと、試合レベルのキック、加速、接触、切り返しに耐えられません。
復帰判断では、痛みの有無だけでなく、機能面や競技特異的な動きまで確認することが重要とされています。基準を満たしてから復帰した群の方が、再受傷が少なかったという報告もあります。 

施術を受けた結果、身体にはどんな変化が起こるのか

ここが、選手にとっていちばん知りたい部分だと思います。

 

グロインペインに対して適切に評価し、施術と運動療法を組み合わせていくことで、身体には次のような変化が期待できます。

1. キック動作の不安が減る

鼠径部の痛みがあると、無意識に脚を振り切れなくなります。

改善が進むと、ボールを蹴る瞬間の怖さが減り、振り抜きやすさが戻ってきます。

2. 切り返しと踏み込みが安定する

方向転換で痛みが出る選手は、踏み込んだ側の股関節や骨盤がうまく支えられていないことがあります。

身体が整ってくると、踏み込み時のグラつきや抜ける感じが減り、プレーに安定感が出てきます。

3. 走りの伸びが出やすくなる

痛みがあると、ダッシュ時に股関節がしっかり使えず、スピードに伸びが出にくくなります。

改善が進むと、脚が前に出やすい、地面を押しやすい、加速しやすいという感覚が出やすくなります。

4. 内転筋だけに頼らない身体になる

グロインペインの選手は、内転筋ばかりが頑張る使い方になっていることがあります。

体幹や股関節まわりの連動が戻ることで、内転筋の一点頼みから、全身で支える動きへ変わっていきます。

5. 再発しにくい土台ができる

その場しのぎではなく、評価・施術・強化・復帰の流れが噛み合うと、

「治ったけどまた痛い」から
「以前より身体の使い方が良くなった」へ変わっていきます。

ありた整骨院が大切にしていること

ありた整骨院では、グロインペイン症候群で悩むサッカー選手に対して、
ただ痛い場所だけを見るのではなく、

  • 骨盤のバランス
  • 股関節の動き
  • 内転筋と腸腰筋の働き
  • 体幹との連動
  • 足関節や足元からの崩れ
  • 走る・切り返す・蹴る動作のつながり

まで含めて身体を確認し、改善の方向性を考えていきます。

グロインペインは、我慢しながら付き合い続けるものではありません。
本気で競技に向き合う選手ほど、身体の不調を「そのうち治る」で終わらせてはいけません。

 

今の痛みを軽く見ることは、
これから先のプレーの質を軽く見ることと同じです。

あなたの復帰は、ただ戻るだけではない

目指すのは、

「痛みがない状態」だけではありません。

  • 思い切って蹴れる
  • 全力で走れる
  • 切り返しで負けない
  • 試合で自分のプレーを出せる
  • 再発に怯えず勝負できる

そこまで戻してこそ、本当の意味での改善です。

もし今、
「もう少し我慢すればいける」
「試合があるから休めない」
「でも本当はずっと不安」
そんな状態なら、一度しっかり身体を見直してください。

グロインペインの改善は、痛みを取るためだけではありません。
あなたが本来持っているプレーを、もう一度取り戻すための一歩です。

立川市周辺で、グロインペイン症候群、鼠径部痛、股関節まわりの痛みでお悩みのサッカー選手は、ありた整骨院へご相談ください。